認知症理解向上のための当事者とのco-designによるPX体験空間の構築

概要

認知症は表出する症状とその原因の関係が多様であるため,認知症当事者の認知的視点を理解するスキルが重要であり,ナラティブの経験的イメージの補完が必要である.本研究では,認知症当事者とのco-designを通じて,患者体験(PX)をVRで体験することが可能なPX体験プラットフォームを構築した.本プラットフォームでは,多様な認知症症状を一人称視点で体験できるとともに,障害や環境をコントロールする機能や多人数で空間を共有する機能があり,認知的な活動を健常者と比較しながら体験することが可能である.認知症当事者に対してPX体験を実施した結果,共同創造のプロセスが機能することが確認でき,より当事者の視点に近い体験になる可能性が示唆された.

タイプ
収録
In 第32回高齢社会デザイン研究会
廣部 敬太
廣部 敬太
修士(M1)
小俣 敦士
小俣 敦士
学術研究員
石川 翔吾
石川 翔吾
准教授